BOLD


オルタナティブな生き方を提案するカルチャーメディア「BOLD」を制作しました。

BOLDは、人間の「本能」と「本能の解放」に関する約2年間にわたる、さまざまなリサーチの末に始まりました。「本能」という言葉は、衝動的な行動など通俗的なマイナスイメージや思想面では誤った方向へ社会を進めた歴史もあります。

しかし、社会が成熟し、科学技術の進歩が生活を便利にしていく一方で、私たちが失っているものもあるのではないか。日常生活からすこし離れ、本能を解放することは、見えない制約や規範に囚われず、私たちの思考や行動を自由にするきっかけになると考えました。

最終的には、「本能」を 「それぞれの自由を生きようとする抗えない力」と肯定的に定義しなおし、現代において本能を解放することは、一人ひとりが「より豊かな生を営む手立て」となり得るという答えを導き出しました。

このプロセスを通して、「BOLD」というウェブ名称と「人はもっと自由に生きることができる」というスローガンが決定。また、今回定義した本能の価値を体現するロゴ、サイトデザインを制作しました。

ウェブメディア運営のフェーズでも「編集長」のようなひとつの主体が全体を統括するのではなく、複数の独立プロセスの相互作用によって成り立っている有機的なメディアを目指しました。

連載としては、アート、テクノロジー、野外活動など、⽇常から離れた世界に知見が深い編集者が、それぞれの興味関心に基づき記事を企画、編集。デザインでも、連載ごとのコンセプトを現すロゴを制作し、一つひとつの世界観を確立しました。

2021年には、プロモーションの一環として、京都の新しいアートフェア「Art Collaboration Kyoto」にてサテライト展示としてアート展覧会とトークイベントを開催。

ウェブメディアとして情報を伝えるだけでなく、コラボレーションやパートナーシップにより個人が自由に生きるための施策として実施しました。